散文 遠くの友人へII 赤い魚



ともだちが赤い魚をおくってくれた。
わたしには、その魚がそらをとんでいるようにみえた。
別のともだちからは白い砂浜がおくられてきた。

赤い魚のお嬢さんへ

わたしはあなたが同い歳だと思っていけど、それは勘違いで
あなたはひとつ歳下なのだ、とほかの人が教えてくれました。
でも、わたしはあなたを尊敬しています。

白い砂浜のお姉さんは、もっと歳が離れた人です。
その人のことも、やっぱり尊敬しています。

思うことばが出てこないわたしにとって
赤い魚や白い砂浜は憧れです。

近ごろはわたしもつっぱるのをやめました(やめる努力の最中です)。
それもこれも、先日おくった写真の扉の向こうにいる人たち、
あなたを含めた人びとのおかげだと思っています。

それで、お礼になるかは分からないけれど、あなたに関係がありそうで
いいなと思える本があったから、別の場所で紹介しました。
山びこ学校』という本です。

(ずいぶん有名らしいので、あなたはとっくに知っているかもしれません)

そしたら、いろんなところに話がとんでいって、
またあなたのもとに戻るようにして、ほかの人から
すてきなことを教えてもらったりもしました。

それからあなたが教えてくれたみたいにして
いくつかの写真を気に入ってくれた人がお便りをくれて
ちょっと背中を押してもらったような気持ちになりました。

狭い世界のようだけど、うれしいです。
魚はじゆうですね。
それでいて意志をもって進んでいると思います。

0 件のコメント: