私家版 模細工通信について

模細工通信と書いて、もざいくつうしんと読みます。
模細工は、モザイクの当て字です。改めて、モザイク通信とします。

目次の見出しになっている「あるく・みる・きく」というフレーズから、宮本常一さんが所長を務められた、日本観光文化研究所発行の雑誌『あるく・みる・きく』を思い出される方もいらっしゃると思います。

ここでは、主に旅や散策の途中で出会った「ひと・もの・こと」の記録を残していきます。ひと・もの・こと。旅に限らず、関心の対象を要約するとしたら、コレにつきるだろう思います。それぞれに独立した存在としてではなく、互いの関係性を示す総称のような意味を込めて、この言葉を選びました。

どちらもよく耳にする、ありふれた言葉ですが、私自身の短い人生と数少ない旅の道のりを振り返った時に、自然と脳裏に浮かんだ言葉でした。いつからか、そうなったのでした。以来、いつも同じ意味で用いるものです。もしかすると、先人の言葉をそれと知らずにどこかで聞きかじって、記憶の片隅に留めていたのかもしれません。よくある共時性の一種ではないか、という気もします。

私にとっての旅は、非日常を求めるものではありません。
自然と切り離されていない、世界で生きる人の営みに出会い、遊び、学ぶ機会です。それは、むしろ普遍的な、深い共通の記憶を辿る行為に近いのではないかと思っています。パズルのように、モザイクのように、それらの断片が少しずつ集まっていく過程を楽しんでいます。旅の頻度は、そう高くありません。

以上が「旅から日常」と「散歩道」で紹介する記事の内容と趣旨です。
「ある日のひとコマ」は、文字通り、毎日の生活のなかで印象に残った光景やできごと、
そこから感じたことなど、雑多な記録になります。普段の生活圏は、関東・東京です。

旅のスクラップと日記を寄せ集めて生まれたのが『モザイク通信』ですが、
今までより意識的に、多少なりと人の役に立つ情報を残したいと思っています。

印刷物ではありませんが、個人主体の活動であることを表すために、
また簡易版のニュアンスもあって、私家版としました。


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c.s

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